ご挨拶

東京大学では、本年度から、総合文化研究科・教養学部が中心となり、複数の部局が協力して、芸術的感性の養成を目的とした文理横断の研究教育システムの構築に取り組んでいます。

従来の芸術教育の枠を超えてアーティストによる実技教育を導入し、文理双方の芸術研究の方法・成果も活用しながら、身体知による価値創造を通して自ら新しい発想を生み出す力の涵養を目指しています。

本シンポジウムではまず、芸術と学問の協働や芸術機構の構築に取り組んできた3名の識者が基調講演を行います。それを受けて、5つの部局の教員が登壇して、学問と芸術の協働や、芸術を軸とした部局間連携及び組織の可能性について議論できればと考えています。

タイムテーブル
2018年3月25日 (日)
10時 - 17時(9時30分開場
東大駒場キャンパス18号館ホール


10:00 - 10:10

開会挨拶


岡田 猛 (東京大学大学院教育学研究科教授)
10:10 - 10:55

基調講演1「インテリジェントなアートへ向けて」


河口 洋一郎 (東京大学大学院情報学環教授)
10:55 - 11:40

基調講演2「状況のアーキテクチャー」


高橋 悟 (京都市立芸術大学美術学部教授)
11:40 - 12:25

基調講演3「メディアアート クリエーションの環境には何が必要か」


阿部 一直 (キュレーター、前山口情報芸術センター[YCAM]副館長)
-----昼食----------------------
13:30 - 16:55

ディスカッション

13:30 - 13:45 池上 高志 (東京大学大学院総合文化研究科教授)
13:45 - 14:00 岡田 猛
14:00 - 14:15 小林 真理(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
14:15 - 14:30 河野 俊丈(東京大学大学院数理科学研究科教授)
14:30 - 14:45 苗村 健(東京大学大学院情報学環教授)
-------休憩--------------------
15:00 - 16:55 全体討論・質疑応答
16:55 - 17:00

閉会挨拶


池上 高志
司会:加治屋 健司(東京大学大学院総合文化研究科准教授)
登壇者
基調講演

阿部 一直
Abe Kazunao


キュレーター、前山口情報芸術センター[YCAM]副館長
1960年生まれ。専門はメディアアート、音響アート、アートクリエーション/プロデュース。1990年〜2001年キヤノン株式会社「アートラボ」専任キュレーター。 2003年より、磯崎新設計になる山口情報芸術センター[YCAM]のアーティスティックディレクターとしてディレクション/監修を立ち上げから担当。 2006年ベルリン「transmediale award 06」国際審査員。 2014年〜16年文化庁芸術選奨メディア芸術部門選考審査員。2018年韓国ACTフェスティバル “Otherly Space / Knowledge” (ACC)ゲストディレクター。

河口 洋一郎
Kawaguchi Yoichiro


東京大学大学院情報学環教授 / アーティスト
種子島生まれ。1998年より東京大学大学院教授。1975年より自己組織化する「グロース・モデル」研究に着手。更にインテリジェントな知能生命体の8KCG映像制作や、大型モニュメントによる深海宇宙の進化生命体の作品、反応するジェモーション(Gemotion)作品を国際的に発表。文化庁メディア芸術祭の初代総合審査委員長を務める。ヴェネツィア・ビエンナーレ’95日本館代表作家に選ばれる。2010年ACM SIGGRAPHにてアーティスト・アワードを世界で3人目に受章。2013年紫綬褒章を受章。

高橋 悟
Takahashi Satoru


京都市立芸術大学美術学部教授 / アーティスト
1958年生まれ。カーネギーメロン大学助教授、ミシガン大学准教授を経て2008年より現職。「生存の技法(私たちが生きてゆく為の創造的な技術)」という視点から身体・知覚・言語の関係を再配置し、医療・生命・環境や制度を包括する芸術の研究・制作のプロジェクトを内外の研究機関とともに展開。また従来の美術教育の枠組みを超えた、新たな芸術教育のありかたについての模索と実践を行う。近年では、横浜トリエンナーレ2014、京都国際現代芸術祭パラソフィア2015などに参加。

ディスカッション

池上 高志
Ikegami Takashi


東京大学大学院総合文化研究科教授
1961年生まれ。複雑系と人工生命をテーマに研究を続けるかたわら、アートとサイエンスの領域をつなぐ活動も精力的に行う。著書に『動きが生命をつくる』(青土社、2007年)、『人間と機械のあいだ』(共著、講談社、2016年)など。作品に、“Filmachine”(共作、YCAM、2006年)、“Mind Time Machine”(YCAM、2010年)、“Long Good-bye”(共作、2017年)など。

岡田 猛
Okada Takeshi


東京大学大学院教育学研究科教授
専門は心理学、認知科学。特に、芸術創作活動のフィールドワークや心理実験、芸術表現の教育支援の実践研究などに従事。共編著に『触発するミュージアム:文化的公共空間の新たな可能性を求めて』(あいり出版、2016年)など。

加治屋 健司
Kajiya Kenji


東京大学大学院総合文化研究科准教授
1971年生まれ。専門は表象文化論、現代美術史。共編著にFrom Postwar to Postmodern, Art in Japan 1945-1989: Primary Documents (New York: Museum of Modern Art, 2012)、『中原佑介美術批評選集』全12巻(現代企画室+BankART出版、2011年―)など。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表。

河野 俊丈
Kohno Toshitake


東京大学大学院数理科学研究科教授、Kavli IPMU主任研究員
専門は幾何学、数理物理。著書に『曲面の幾何構造とモジュライ』(日本評論社、1997年)、Conformal Field Theory and Topology (Providence: American Mathematical Society, 2002)、『結晶群』(共立出版、2015年)など。幾何学模型の制作プロジェクトにも携わる。

小林 真理
Kobayashi Mari


東京大学大学院人文社会系研究科教授
専門は文化資源学、文化経営学。文化行政および文化政策のための理論、制度、具体的に地方自治体においてどのように文化行政を推進していくかを研究している。『文化権の確立に向けて 文化振興法の国際比較と日本の現実』(勁草書房、2004年)、編著に『行政改革と文化創造のイニシアティブ』(美学出版、2013年)、『文化政策の思想』(東京大学出版会、2018年)など。

苗村 健
Naemura Takeshi


東京大学大学院情報学環教授
1969年生まれ。ヒューマンインタフェース、バーチャルリアリティの研究に従事。文部科学大臣表彰若手科学者賞、日本バーチャルリアリティ学会論文賞、ヒューマンインタフェース学会論文賞、映像情報メディア学会丹羽高柳賞論文賞、電子情報通信学会HCG賞、経産省Innovative Technologies、グッドデザイン賞などを受賞。
(五十音順)
交通案内
東京大学駒場Iキャンパス(東京都目黒区駒場3-8-1)
東大駒場キャンパス18号館ホール

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問い合わせ先
Mail:
東京大学大学院総合文化研究科
加治屋健司研究室(Tel: 03-5454-4437)