筋肉とアメーバ

第二回学際科学科記念シンポジウム

新しい後期課程である、学際科学科の特徴は、サイエンスとアートを結ぶ自由な学際性にあり、哲学、生態進化、物理、化学、情報科学、人文地理、などが集まってできています。 2回目のシンポジウムとして、(1回目は、2012年6月2日に開催されました)アメリカ在住のアーティスト、笹本晃さんを駒場に招いて、 レクチャーとパフォーマンスを行います。 タイトルは

筋肉アメーバ

このシンポジウムの趣旨は、心とはなにか、それを議論することにあります。 心は、脳だけで理解されるのではなく、身体性と社会性から理解されると考えています。特に、昨今の構成論的な認知科学からみる「拡張された心の研究」は、哲学、人工生命、ロボット工学、生態心理学など、いろいろな分野からアプローチされています。そこで持ち出される問題意識のうち、ここでは「開かれた(オープン)ダイナミクス」に焦点を当て、いかにして身体性を、思考を、力学系を、論理系を開くか、ということを、議論をしてみたいと思っています。


日時:2012年9月13日(木) 16:00 - 18:00
場所:東京大学駒場キャンパス 理想の教育棟(KOMCEE) 101 Open Stadium
笹本晃

1980年横浜生まれ。2007年コロンビア大学大学院ビジュアル・アーツ学部MFA修了。主な展覧会、発表の場に、横浜トリエンナーレ2008、ドイツ・グッゲンハイム美術館(ベルリン、2008年)、ザック・フューアー・ギャラリー(ニューヨーク、2009年)、ザ・キッチン(ニューヨーク、2009年)、ホイットニー・ビエンナーレ(ニューヨーク、2010年)、PS1現代美術センター(ニューヨーク、2010年)がある。ニューヨークにある非営利団体カルチャー・プッシュの共同創立者。

池上高志

複雑系研究者 89年東京大学大学院理学系研究科、物理学修了。理学博士。複雑系と人工生命を研究テーマとし、ダイナミクスからみた生命理論の構築を目指している。博士号取得後、自己複製や進化理論、ゲーム理論の研究を精力的におこなう。その成果を「複雑系の進化的シナリオ」(朝倉書店)として刊行。98年以降には、身体性の知覚、進化ロボットの研究を展開。近年は、油滴の自発運動の化学実験や、自律ロボットを使ったロバストネスの実験もおこなっている。07年その成果の一部を「動きが生命をつくる」(青土社)として出版。おもに人工生命の国際会議(ALIFE)に参加し、08年の人工生命国際会議の基調講演なども務める。国際ジャーナル(BioSystems, ArtificialLifeなど)の編集もおこなっている。
東京大学教養学部 学際科学科 教授